Oculus Touchのようなモーションコントローラーを使えば、手の動きをVRに反映させることができる。しかし、その場合でも足の動きをそのままVRに反映させるのは難しい。大型で高価な専用ガジェットを使えば可能だが、それを自宅に導入するのは勇気のいる選択だ。
『Pocket Strafe』を使うなら、広いスペースも新しいデバイスも不要になる。iOSとAndroidに対応したこのアプリは、ユーザが歩く・走る動作をするとVRのキャラクターが移動する。
アプリをインストールしたスマートフォンをズボンのポケットに入れる。その場で足踏みする。スマートフォンがPC側のソフトウェアと通信し、キーボードやジョイスティックによる入力をエミュレーションする。簡単なしくみだ。これで足の動きをゲームに反映させることができる。
この方法は単にVRへの没入感を高めてくれるだけではない。自分自身の身体の動きと、VR上でのキャラクターの動きが異なることによる三半規管の混乱、すなわちゲーム酔い・VR酔いを軽減してくれる可能性もある。フレームレートの低下による画面のチラつきや光の明滅が原因となる不快感には効果がないが、酔いが原因でプレイできないゲームがあるならば試す価値はあるだろう。
『Pocket Strafe』には、以下のような特徴がある。
- プラットフォームから独立している
Rift、Vive他、Windows上で動作するヘッドセットと互換性がある(PC側のソフトウェアを動作させるため、Windowsは必要になる) - ほとんどのPCゲームに対応できる
キーボード、ジョイスティック、Xboxコントローラーによる入力をエミュレーションできる。設定さえ行えば、ほとんどのゲームに対応する。 - 開発しやすい
入力メソッドを公開しており、開発者にとって扱いやすい。 - カスタマイズが可能
自分の身体や、使っているスマートフォンのセンサー感度に合わせて設定の変更が可能。 - 直感的デザイン
スマートフォンをポケットに入れるだけで良い。多数のセンサーを身体に付ける必要がない。 - 簡単に使える
PCとペアリングするだけで使い始められる。
ホームページで公開されている動画を見ると、ヘッドセットを付けて足踏みするという使い方のためにケーブルを踏みそう・転びそうなのが少し心配だ。しかし、画期的なアプリなのは間違いない。
『Pcket Strafe』は0.99ドル(iOS)、110円(Android)で購入可能だ。いずれも2016年末までセール中で、通常の半額以下となっている。
参照元サイト名:Cool Font
URL:http://www.coolfont.co/
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