PSVRで初めてのネイティブ120Hzタイトルになるという『Korix』がまもなく発売される。公式ツイッターアカウントからは3月8日に「発売日はまもなくアナウンスされる」というツイートがあったが、まだ情報は出ていない。
RoadToVRでもネイティブ120Hz対応という特徴を持つこの作品が紹介された。
Looks like #Korix is going to be the first #PSVR title to run at native 120fps!
Launch date announced soon… https://t.co/V5cNwlDVJc pic.twitter.com/2jswcnCWed
— Stellar_VR (@Stellar_VR) 2017年3月8日
PSVRタイトルの周波数
このツイートで言及されている「120Hz」という周波数は、ディスプレイのリフレッシュレートだ。120Hzならば、1秒間に120コマの映像が表示できる。この数字が大きいほど頻繁にディスプレイの映像が書き換えられるため、自然な動きとなる。
いわゆる「ヌルヌル動く」状態だ。極端にリフレッシュレートが低ければ「ひっかかる」「ぎくしゃくしている」あるいは「残像がある」と感じることもあるだろう。
ディスプレイが120Hzだとしても、表示するデータが30fpsならば4回の書き換えに1回しか内容は変化しないことになる。逆に120fpsのPCゲームを60Hzのディスプレイに表示すれば描画が追いつかないので、結局は60fpsになってしまう。
よく見かけるfpsの数字としては、24(映画・アニメ)、30(一般的な動画)、60、120(主にPCゲーム)などだろうか。
PSVRのディスプレイは120Hzに対応しており、Oculus RiftやHTC Viveと同じ90Hzでの動作も可能だ。しかし、Korixを開発したMark Taylorによればネイティブ120Hzのタイトルはこれまでに無いという。
従来のタイトルで出力される映像は、本来ならば60fpsで描画されている。この映像非同期再投影と呼ばれる技術で補完して120fpsにして出力しているのだ。そのため、ネイティブ120fpsのKorixはそれらよりもなめらかな動作を実現するという。
この映像のなめらかさは、単に見た目が良いだけではない。ユーザによる操作とフィードバックのズレが少なくなることで、映像による酔いを引き起こしにくくなるとも言われているのだ。非同期再投影による120fpsとどの程度の差が生まれるかは不明だが、悪い結果にはならないだろう。
Korixの映像
KorixはシンプルなデザインのRTSだ。このミニマルデザインで構成されたタワーディフェンス要素のあるゲームは、比較的映像処理の負荷が小さいと思われる。そのために120fpsでの処理が可能となっている。
もしも非常に細かな部分まで描き込まれたゲームを120fpsで動作させようとすれば、最新のPS4 Proでも処理落ちが発生してしまうかもしれない。少なくとも、旧型のPS4には荷が重いだろう。
Korixはネイティブ120Hzに対応する初めてのPSVR作品ではあるが、状況によっては再投影技術を利用するという。高性能なPS4 ProならばPS4よりもその頻度が少ないようなので、よりひっかりがない映像で遊べるはずだ。
NX Gamerのテクニカルプレビューによれば、KorixはPS4 ProはもちろんPS4でもスーパーサンプリングと4xMSAAを採用している。映像の品質に力を入れたタイトルとなるようだ。
参照元サイト名:RoadToVR
URL:http://www.roadtovr.com/korix-claims-first-psvr-title-run-natively-120hz/
参照元サイト名:StellarVR
URL:http://stellarvr.com/korix/
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