全国でガーデニング霊園を展開する株式会社ココ・プランニングと、VRによる住宅の内覧など、最新のテクノロジーで理想のライフスタイルを提供する株式会社ジブンハウスは、埼玉県所沢市の「所沢西武霊園」においてお墓が建った後のイメージをVRで見てもらう「VR終活」の販売手法を導入し、販売実績が向上したことを発表しました。
VRで永眠をイメージする「VR終活」
お墓選びにVRを活用する販売戦略は、想像の難しかったガーデニング霊園の完成イメージをお客様に伝えられることによって、まだ育っていない草花、樹木の成長した雰囲気を感じてもらえることに成功しました。
要因として、ジブンハウス社が製作したVR映像がリアルで本物の霊園を撮影したかのような仕上がりであることがあります。
このハイレベルの仕上がりは、海外レベルと比較してもずば抜けており、ココ・プランニング社の中国での霊園設計に大いに役立ち、注目を集めています。
「公園のように訪れたい」「ここに入りたい」お墓のイメージをVRで共有
所沢西武霊園では、昨年4月の販売開始からVRを販促ツールにして、近隣の他霊園の暗い、怖いお墓のイメージを明るい楽しい公園のイメージとして伝える事に成功し、年間1,000区画の販売実績を上げました。
この実績数は、近年の一霊園での販売基数としては驚異的な数字となっています。
お墓選びは自らの死と向き合う「終活」の中でも、墓地や墓石の購入など大きな買い物となります。
霊園のオープン前の造成されていない土地の写真や、イメージ画像では、花木も十分に成長しておらず、墓地=暗い・怖いという気持ちから積極的な購入につながらないという課題を抱えています。
そこで、同じくイメージが難しく、大きな買い物となる「住宅」のVR内覧で実績のあるジブンハウス社がリアリティのあるCGを製作し、「VR終活」を導入しました。
「VR終活」は、自分の死後のお墓のイメージを高精細のVRで視聴しながら、「自分が入りたいお墓」「家族が訪れたいお墓」を選ぶものです。
図面や写真では分からなかった、より具体的なイメージを家族と共有しながら、人生最後の大きな買い物をポジティブに捉えることができるようになったことが、販売の急増につながっています。
ガーデニング霊園に込めた思いを高精細VRで表現
ココ・プランニング社は、お墓を建ててから周囲に植えた樹木や草花が成長し彩るガーデニング霊園をコンセプトに、霊園に眠る人、訪れる人、守る人、それぞれが笑顔になれる場所を目指して、各地で霊園を手掛けています。
所沢西武霊園も、四季の花が彩る、明るい公園のような空間が特徴となっています。
しかし、販売前の区画には何も植えられていない状態のため、写真や図面、現地の案内だけではその魅力を十分に伝えることができていませんでした。
「VR終活」を導入することで、ガーデニング霊園の美しさや、そこに込めた思いをより多くの人に伝えることが可能になっています。
さらに、VRは自宅に居ながら見ることができるため、購入を希望する高齢者が現地まで足を運ぶ体力的、心理的なストレスを軽くしたいという思いも込められています。
VRを制作したジブンハウス社は、VRを活用した住宅販売で300棟以上の実績があり、今回の「VR終活」では、「自分らしい生き方を願う人に最期まで豊かなライフスタイルを提案したい」という思いから、四季の花に彩られた所沢西武霊園の様子がリアルに高精細のVRで表現されています。
「VR終活」がお墓選びの新たな主流に
「VR終活」は、海外からも高い関心を集めており、ココ・プランニング、ジブンハウスの両社は、中国の霊園業界大手、上海の企業に技術提供を開始しています。
さらに、福寿園を筆頭に、その傘下の霊園集団など中国全土での展開も計画されています。
イメージの難しかったガーデニング霊園の様子は、VRやそれを基に作成したパンフレット等で未来の様子を見ることが可能となりました。
両社は、「VR終活」を今後のお墓選びのスタンダードとして普及させていきたいとしています。

▲上海の霊園のVR
まとめ
お墓を守ることが難しくなり、墓じまいや永代供養を選択する人が増えている昨今。
ココ・プランニング社は、「お墓を守る」、「そこにに眠る人」、「訪れる人」、そのすべての人が「笑顔になれる霊苑」をつくることを通じて、お墓のあり方やイメージを変えていくことを目指しています。
VRで将来の姿をリアルに伝えることが、今の日本の「終活」にマッチしたということでしょうね。
ソース:「VR終活」に関するプレスリリース[PR TIMES]
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