VR業界初の長編モキュメンタリー映画「Career Opportunities in Organized Crime」がモバイル及びPCベースのHMD向けに今月中にリリースされることが分かった。
360°動画は主に5-15分がその基本的な長さとなっていることを考えると、1時間を超える長編を制作する際のクリエーターたちの苦労というものは計り知れない。
映画クリエーターのAlex Oshmyansky氏と制作会社のAkibimi Productions, LLCによって制作されたこの作品は、ドキュメンタリー作品を作るべくロシアのマフィアによる新人メンバー集めの様子を撮影するカメラマンを追った物語。
勿論の話だがこの映画はモキュメンタリー（映画やテレビ番組のジャンルの1つで、架空の人物や団体、虚構の事件や出来事に基づいて作られるドキュメンタリー風表現手法）で、本物のアブナイ方等が登場しているわけではないのでご安心を。
映画は今年開催されたSouth by South West(SXSW)映画祭で発表されており、360°版と通常版の2種が視聴可能。
Career Opportunities in Organized Crime
Oshmyansky氏は作品に対する考えをプレスリリースにて、
「この映画は長編VR映画を観ることによりどのような経験ができるのかを確かめる、いわば実験のようなものだ。
最初は偏見を持っていたこの企画だったが、結果的に良い仕上がりの作品を作れたと思う。
Career Opportunities in Organized Crimeはこれまでに存在しなかった新しい形の映画体験だ。」
というように述べている。
公式公開日は8月31日だが、既に先行予約は開始している。
また、作品はオンラインで1ドルにて視聴することも可能だ。
視聴可能なデバイスはAndroidもしくはiOS向けCardboard HMDとOculus Rift、そしてVIVE。
しかしRiftに関してはGear VRと同様、「公開日の少し後に使用可能」とあるためご留意を。
長時間の使用による体調不良が発生しやすいVR。
今回の作品によって視聴者は影響を受けるのか、受けた場合は今後の技術の発展に目が離せない。
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