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失読症や肥満などを解決するためのVRコンテンツが開発中

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サンフランシスコで行われたUpload Collectiveのイベントで、ゲームなどではなく人を助けるためのVRコンテンツがプレゼンされた。

今回はそのうち二つを紹介する。

VR Fit

まず一つ目は大学生のJacqueline Stein氏が進めているプロジェクト「Peers」。

Peersはディスレクシア という学習障害の一種、失読症を持つ学生たちをサポートするために作られたVRコンテンツで、失読症の生徒を持つ先生たちにこの障害の理解と共感を深めるためにデザインされたものだ。

子供のためのセラピーツールではなく、教育者に生徒の気持ちになってもらい、生徒たちと向き合ってもらうという方法で問題を解決することを目的としている。

Stein氏自身も失読症で、子供のころは辛かったと語っている。

「子供のころは障害のせいでよく泣いていました。

ですが、4年生のころに出会った先生が、私のことを理解しようと努力をしてくれ、私の抱えている障害は克服できるものだと気づかせてくれました。

私はPeersで私が出会えたような先生が増えることを願っています。」

Stein氏によればアメリカでは15%の人が失読症だが、52%の先生が失読症の生徒を受け持つためのトレーニングをうけていない。

Stein氏はこの状況を打開するため、Peersを思いついた。

このコンテンツではビューワーはグループの中でごちゃまぜになっている文章を読むことになり、文章を読むのに苦戦しているところを周りのひとにからかわれるという、普段失読症の生徒が体験しているシチュエーションを体験することになる。

Concept art for ‘Peers’ in action

彼女はこれで失読症に理解がない先生たちに子供たちの辛い気持ちを感じて、理解してもらいたいとしている。

Stein氏はこのコンテンツを制作するために$10,000の資金を募集しており、すでに教育者やInternational Dyslexia Association(失読症団体)などから興味を寄せられていると話している。

Fit VR-boxing

二個目はアメリカで深刻な問題となっている肥満をターゲットとしたものだ。

「Fit VR」はサンフランシスコのデベロッパーChad Lonberger氏とRushil Reddy氏が開発しているもので、心拍数を上げるためにデザインされた様々なフィットネスのVRコレクションだ。

ボクシング、サイクリング、などのミニゲームが含まれている。

Lonberger氏とReddy氏の目標は最終的にミニゲームを効果の高いものだけにしぼり、新しいコンテンツが後から追加できるようなプラットフォームとしてリリースすることだ。

測定に必要なのは性別、身長、体重だけで、簡単に始めることができる。

さらに、チームはAPIもリリースすることで、他のゲームにVR FitBitをプラグインし、ユーザーが彼らの成果を他のコンテンツを通してもシェアできるようにする機能も追加する予定だ。

Fit VR

VRコンテンツにはゲームなどが多いが、Fit VRで新しいターゲット層を開拓できるかもしれないとLonberger氏はコメントしている。

参照元サイト名:uploadvr
URL: http://uploadvr.com/virtual-reality-solution-dyslexia-obesity/

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