テクノブレイブ株式会社は、2018年より国立研究開発法人国立国際医療研究センターと共同研究を行い、病院内の案内板全体をARを活用し翻訳するアプリを開発し、実証実験を開始したことを発表しました。
AR翻訳アプリ開発の経緯
テクノブレイブ社の得意とするAR技術を使って、医療業界でのサービス向上ができないか研究を行うなか、病院内の案内板の翻訳が通常のARを使った翻訳ソフトでは、正しく表示されない課題が見つかりました。
今後も増え続けるインバウンドに対してこの問題を研究し、テクノブレイブ社独自の方法でARで案内板全体を翻訳することを可能にしました。
「Hospital Compass」ソリューション概要
「Hospital Compass」は、無料の専用アプリをスマートフォンやタブレットにインストールすることで、通常のAR翻訳ではうまく表示できない病院内の案内板を独自方式で各国語対応します。
病院職員の案内の手間を少なくし、増えていくインバウンドへの対応が可能になります。
使い方
1.無料アプリ「Hospital Compass」を自分のスマホやタブレットにダウンロード
2.病院名、翻訳したい言語を選択して端末を、病院内の案内板にかざします
3.画面上に翻訳表示された案内板がAR表示されます。
対応言語
英語
中国語
韓国語
タイ語
ベトナム語 ミャンマー語、ネパール語などを随時追加予定
アプリダウンロード
HospitalCompassの特徴
対応病院では、既存の案内板の修正や架け替え工事をすることなく、現状の案内板に表示されていない言語の案内板として利用することができます。
年々増え続けているインバウンドに対して、病院としての対応を手軽に行うことが可能です。
・無料でダウンロードできるアプリケーション
・アプリケーションを立ち上げて、案内板にかざすだけで、簡単認識
・多言語対応した翻訳案内板を画面に表示
・案内板の取替えや読み取りのための修正不要
テスト用案内板画像で体験!
下の確認用案内板画像にアプリケーションインストール後、スマートフォン・タブレットをかざすと翻訳されたAR案内板を見ることができます。。
今後の取り組みについて
国立国際医療研究センターでは、東京五輪を来年に控え、現在、日本語と英語のみで表記されている病院内案内板をARの技術を使い各国語(現在、英語・中国語・韓国語・タイ語・ベトナム語、随時ミャンマー語等追加予定)に対応させ、11月より実証実験を開始しています。
また、この取り組みについては、11月21日より開催される医療情報学連合大会にて展示・講演が行われます。
今後は、ミャンマー語をはじめとし、要望によりさらに対応言語を増やしていくとしています。
なお、HospitalCompasは、現在、特許・商標登録を共同出願中です。
まとめ
診療科目などの専門用語が正しく、AR表示されるのは、海外で病院を利用する時には大変ありがたいですね。
専門用語を翻訳するということだけでなく、病院に合わせて翻訳したものをAR表示させるサービスのようです。
実証実験が行われているのは国立国際医療研究センター病院だけですが、旅行者の多い都市の病院にも随時広がり、多くの人が安心して病院を利用できるようになると良いですね。
ソース:HospitalCompasに関するプレスリリース[PR TIMES]
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