日本経済新聞社は、AR技術を活用した「日経AR」アプリを使って、新聞とARを組み合わせた表現アイデアのコンテスト「日経ARアワード」を開催し、グランプリおよび各賞を決定しました。
「日経ARアワード」について
「日経ARアワード」は、協賛企業が提示する応募課題に沿って「新聞×AR」の表現アイデアを読者から公募し、優れたアイデアを表彰するコンテストです。
募集期間である2019年9月1日から10月20日までに207件の応募がありました。
審査はグランプリと各社賞で別々に行われ、グランプリおよび審査員特別賞はすべての応募アイデアの中から5人の審査員によって選出され、各社賞については、応募課題を提示したそれぞれの企業よって審査され選出されました。
■ 公式サイト:日経ARアワード
審査員(グランプリ/審査員特別賞)
佐藤達郎氏(審査員長:多摩美術大学教授/コミュニケーション・ラボ代表)
中澤純一氏(ENJIN代表取締役社長)
佐藤雄介氏(電通クリエーティブ・ディレクター)
久保田瞬氏(Mogura代表取締役社長)
平田喜裕(日本経済新聞社専務取締役)
※ 順不同
受賞作品
グランプリ
「家族時間が、生まれる家」
受賞者:大塚佑治氏(電通アドギア)
桃の節句の日に、ひな人形が載っている新聞を家の階段に置いて日経ARをかざすと、階段がひな壇になり、ひな人形が並ぶ。
季節行事を家族がそろって楽しめるアイデア。
引用元:プレスリリース

araward.nikkei.co.jp/result2019/より引用

araward.nikkei.co.jp/result2019/より引用

araward.nikkei.co.jp/result2019/より引用
審査員特別賞
「スリッパ、お借りしてもイイですか?」
受賞者:久古はる香氏(博報堂DYメディアパートナーズ)
家庭にあるスリッパを新聞広告の上に置き、日経ARでスキャンして玄関やリビングに向けると、そのスリッパを履いたタレントが現れる。
親近感を高め、新聞広告の新しい体験ができる。
引用元:プレスリリース
※ 当初はグランプリ1点の選出予定だったところ、グランプリ受賞作と最後まで拮抗したため「審査員特別賞」が設けられました。

araward.nikkei.co.jp/result2019/より引用

araward.nikkei.co.jp/result2019/より引用
旭化成ホームズ賞
「せんたくもの、きれいにたためるかな?」
受賞者:関透真氏・木下顕志氏(ADEX日本経済広告社)
新聞に載っている子供服の形に合わせて洗濯物を置き、日経ARをスキャンするとキャラクターが動き回って正しいたたみ方を教えてくれる。
子供が楽しみながら家事参加できるアイデア。
引用元:プレスリリース

araward.nikkei.co.jp/result2019/より引用

araward.nikkei.co.jp/result2019/より引用
川崎重工業賞
「乗り物プラネタリウム」
受賞者:長谷川まどか氏・高瀬基氏・福島祥子氏(個人・グループ)
ヘリコプターなどが掲載されている広告に日経ARをかざすと、プラネタリウムのようにその乗り物が現れる。
子供たちに「大好きな乗り物を作っている会社=川崎重工」を知ってもらう。
引用元:プレスリリース

araward.nikkei.co.jp/result2019/より引用

araward.nikkei.co.jp/result2019/より引用
テレビ東京/BSテレ東賞
「出川哲郎の『リアルガチな天気予報』」
受賞者:齋木悠氏・奥野玉枝氏(アデックスデザインセンター)
天気図に日経ARをかざすと、「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」に出演する出川さんが電動バイクで現れ、紙面を駆け回る。
その間、現在地の天気がリアルタイムで表示される。
引用元:プレスリリース

araward.nikkei.co.jp/result2019/より引用

araward.nikkei.co.jp/result2019/より引用
日本経済新聞社賞
「“CSAR” - ARを活用した新しいCSR」
受賞者:奥村誠浩氏・高橋理氏・金林真氏(個人・グループ)
災害報道の紙面に日経ARをかざすと現地の映像が流れ、危険度が体感できるようにする。
またアプリの決済機能によりスマホの同じ画面から被災地への寄付を行うことができる。
引用元:プレスリリース

araward.nikkei.co.jp/result2019/より引用

araward.nikkei.co.jp/result2019/より引用
まとめ
2018年11月にリリースされたAR技術を応用したアプリ「日経AR」は、新聞に掲載された写真や画像にスマホをかざしてスキャンすると、3D映像や動画などが紙面の上に流れるものです。
これによって新聞が、「読む」だけではなく様々な「体験」ができるメディアになりました。
今回のコンテストでは、紙面とARの連動性やストーリー性、スキャンして現れるARの表現アイデアが審査ポイントになったようです。
これらユニークな受賞作品を見たらきっと「ARアプリを使ってみたい」と思う読者が増えることでしょうね。
ソース:「日経ARアワード」に関するプレスリリース[PR Times]
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