完全有料制テックメディアThe Informationは12月19日の記事で、Facebookが現在開発中のARメガネ用の新しいOSを構築していることを報じました。
また、同記事ではFacebookがVR会議システムの開発も進めていることも報じられています。
ARメガネ用の新メガネが2023年に登場?
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FacebookのARメガネは2023年に発売されることが多くのメディアで有力視されています。
ただ、本当に2023年にリリースする場合、Apple社も独自のARメガネを同年にリリースする予定とされており、両者の間で激しい競争が生じることになります。
その場合、高価格なハードを中心にした販売戦略を取ると予想されるAppleに対し、FacebookはOculusと同様にコスト面を強調した戦略でシェア獲得を目指すのではないかというのが有力な見方です。
さらに、報道では、Microsoft社でWindows NTの開発に携わっていたMark Lucovsky氏が率いるチームがAR用の新しいOSの開発にあたっており、ARメガネのリリースとともに2023年に登場するのではないかと予想されています。
VR/ARにさらなる投資を続けるFacebook
FacebookはこれまでVR/ARに多額の投資を行ってきましたが、The Informationが報じるところによるとその額は年間数十億ドルにも上ります。
しかし、VR/AR部門の副社長Andrew Bosworthの談話では、FacebookがVR/ARをリードしていくためにはさらなる人材と設備の充実が必要であることが示唆されています。
こうした考えを受けてか、現在OculusとPortal(Facebookのビデオチャットシステム)のスタッフはメロンパークで作業に従事していますが、バーリンゲームに4000人のスタッフが作業できる新しい施設を建設中です。
VR会議ソフトウェアの開発も進行中か
さらに、FacebookではVR会議ソフトウェアの開発も進行中と報じられています。
Bosworth氏によると、すでにFacebook社内ではソフトウェアの試作品を使ってVR会議を行なっているとのことです。
VR会議ソフトが一般向けにリリースされるかは現時点で明らかにされていませんが、エンタープライズ向けサービスOculus for Businessの一部として提供される可能性も指摘されています。
まとめ
FacebookはVRにおいてはトップとしてのポジションを獲得したということができます。
次にFacebookが目を向けているのがARですが、ARメガネや新OSの開発が着々と進んでいうるようです。
VR/ARの研究・開発のための大規模な施設の建設も行なっており、今後のVR/AR関連のニュースを見ていく上でFacebookの動向は目が離せないものとなるでしょう。
しかし、Facebookの個人情報取扱に関する不手際が最近多発していることから、位置情報を利用するAR分野についてはFacebookの台頭を警戒するユーザーも多いように思われます。
これからFacebookがAR分野で勢力を拡大していくためには、このようなユーザーの不信感の解消から始めなくてはならないのではないでしょうか。
参考:To Control Its Destiny, Facebook Bets Big on Hardware[The Information](有料)
参考:OC6: Facebook In Development Of AR Glasses, Announces Plan To Map The Entire World[VR Focus]
参考:Report: Facebook Strikes Deal with Ray-Ban Parent Company to Design “AR glasses”[Road to VR]
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